団塊の世代が75歳以上となる2025年を見据えて、高齢者対策や在宅医療の充実が課題となっておりましたが、もう目前に迫っております。人口の高齢化とともに、疾病や障害を持ちながらも住み慣れた地域と家庭でより良い人生を送りたいと願う人々の期待に応えなければなりません。在宅医療は医師だけではなく多くの職種の方々に支えられております。その多職種の育成と意思の疎通、さらにはICTの活用も含めた情報の共有など、より良い在宅医療を支えるための基盤作りが大変重要な課題です。
人が老い、そして終末期を迎えるまでには長い年月があります。その長い年月を支えるためには、少しでも多くの医師や多職種の方々に在宅医療に興味を持っていただき、新たに携わっていただくことを促し、末長く支援していきたいと考えております。
そのような目的のため2015年より富山県の委託を受けて、富山県在宅医療支援センターを開設しております。新たにセンター長に就任するにあたって、郡市医師会や行政、医療介護福祉の団体等とも協力し、地道な活動を続けていきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
1. 設置趣旨
在宅医療提供体制の安定的確保を図るため、新たに在宅医療に取り組む医師の 参入促進を図るほか、在宅医療提供体制の実態把握、人材の確保・育成、県民や関係者からの相談、情報提供、在宅医療の理解促進等に総合的に取り組む県在宅医療支援センターを開設する。
3. 主な業務
- 参入促進
- 新たに在宅医療に取り組む医師の参入促進
- 教育・研修
- 医師等を対象とした在宅医療に関する教育・研修
- 相談対応
- 県民及び医療・介護関係者からの在宅医療に関する相談・照会等への対応
- 情報収集・提供
- 在宅医療に関する様々な情報収集及び専用ホームページ等の開設による在宅医療の資源や制度・相談窓口等に関する情報提供
- 実態把握及び報告体制の検討
- 郡市医師会在宅医療支援センターの活動実績の取り纏め、県内在宅医療提供体制や看取りの実態把握及びこれら実績の定期報告体制等の検討
- 郡市医師会在宅医療支援センターとの連携
- 郡市医師会在宅医療支援センターの活動支援、職員研修、連絡会議の開催等による連携・機能強化
- 運営委員会
- センター事業の進行管理や運営方針等の協議・検討、新た課題への対応等について協議する運営委員会等の開催
6. 設置場所
富山県医師会館内(富山市黒崎33)